ばけばけ 八重垣神社の恋占い

ばけばけ

小泉セツとラフカディオ・ハーンも訪れた八重垣神社は島根県松江市にあり、縁結びの神様として有名な神社です。

朝ドラ「ばけばけ」でもトキ、チヨ、せんが恋占いをしていましたね。知事の娘リヨとトキが訪れるシーンもあるようです。

八重垣神社はどんな神社なのでしょうか。

八重垣神社

ヤマタノオロチ伝説

🌟 悲しみに暮れる老夫婦との出会い

物語は、高天原(たかまがはら)を追放された素盞嗚尊(スサノオノミコト)が出雲の国に降り立ったところから始まります。(以下スサノオ)

スサノオが追放された理由:スサノオは母イザナミを慕って泣いてばかりいて、受け持っている海原を治めようとしませんでした。そのため父イザナキの怒りを買い、スサノオは追放されることになってしまいます。そこでスサノオは姉にあたるアマテラスに会ってから黄泉の国に旅立とうと、高天原へ上っていきます。しかしアマテラスはスサノオが高天原を奪いに来たと誤解してしまったのです。そこで、スサノオは疑いを晴らすため、「誓約(うけい)」 という占い(正邪を判断する裁判)を行うよう提案します。占いの結果スサノオには野心がないと認められ、高天原に入ることを許されますが、占いに勝ったことから慢心したスサノオは、なんとアマテラスの造った田畑を破壊するなど大暴れし悪行を重ねてしまいました。
これがアマテラスの逆鱗に触れ、その結果、スサノオはひげや手足の爪を抜かれて高天原から追放されてしまうのです。

そんなことがあって天界を追放されたスサノオはある川のほとりで、泣き崩れる老夫婦に出会います。その夫婦、足名椎命(あしなづちのみこと)手名椎命(てなづちのみこと)は、悲しく恐ろしい話をスサノオに語りました。

「私たちには八人の娘がおりましたが、毎年、恐ろしいヤマタノオロチという怪物が現れ、一人ずつ娘を食べてしまったのです。そして、残るはたった一人、櫛稲田姫命(クシナダヒメノミコト:クシイナダヒメ・イナダヒメ)だけとなってしまいました…」(以下クシナダヒメ)

いよいよ今年、最後の娘がオロチの生贄になる番だと聞き、スサノオは立ち上がります。

🔥 ヤマタノオロチとは?その恐ろしい姿

スサノオが挑むヤマタノオロチとは、いったいどれほど恐ろしい怪物だったのでしょうか?

その名の通り、八つの頭八つの尾を持ち、体は八つの谷と八つの丘にまたがるほど巨大だったと言われています。その目つきはホオズキのように真っ赤で、体には苔やヒノキなどが生え、ツタが絡みつき、腹はいつだって血が流れていたというのです。想像するだけで禍々しく不気味な怪物なのです。

🍶 奇策!八つの酒樽!

ヤマタノオロチの恐ろしさを知ったスサノオは、力でねじ伏せることよりも、ある奇策を講じます。

まず、クシナダヒメを守るため美しい櫛に変えて身に着けました。そして、家の前に八つの垣根を作らせ、その垣根に八つの穴を開けさせます。そしてそれぞれの穴に、強いお酒(八塩折之酒:やしおりのさけ)を満たした酒樽を置きました。そうです、酔わせて眠らせるという戦略です。

夜になり、クシナダヒメを喰うためにやってきたオロチは、八つの頭を八つの酒樽に突っ込み、一気に酒を飲み干しました。そして、酔いつぶれて眠り込んでしまいました。

この隙を逃さず、スサノオは十束剣(とつかのつるぎ)を抜き放ち、巨大なオロチの首を斬り落としていきました。あたりはオロチの血で真っ赤な川になったと言われています。

🗡️ 伝説の剣「草薙剣」の発見

オロチの胴体を斬り進めたとき、スサノオの剣の刃が何かに当たって欠けました。スサノオが斬り裂いてみると、なんと中から神々しい一振りの剣が出てきました。これこそが、後に三種の神器の一つとされる草薙剣(くさなぎのつるぎ)です!

この剣は、スサノオから天照大神(あまてらすおおみかみ)に献上され、皇室に受け継がれることになります。

💖 結末:そして結ばれた夫婦の神

オロチを退治したスサノオは、助け出したクシナダヒメと結ばれます。

そして、彼女と永遠に住むための宮殿をこの地に建て、喜びの歌を詠みました。それが、日本の和歌の起源とされる歌です。そしてこの歌が「出雲」の国名の由来でもあります。

「八雲立つ 出雲八重垣 妻籠めに 八重垣作る その八重垣を」

”盛んに沸き起こる雲が八重の垣をめぐらしてくれる。新妻を守るために八重垣をめぐらすことよ。あの素晴らしい八重垣よ”

この宮殿を建てた地が、今回ご紹介した八重垣神社(旧称:佐久佐神社)だと伝えられており、クシナダヒメを守るために作った八つの垣根が「八重垣」の由来です。

 

八重垣神社の御祭神

素戔嗚尊、稲田姫命、大己貴命(大国主命)、青藩佐久佐日古命が祀られています。

セツ(トキ)も恋占いをした鏡の池

 

クシナダヒメ(イナダヒメ)がヤマタノオロチの難を逃れるため隠れた八重垣の中で、飲料水にしたのがこの鏡の池の水でした。また水面に姿を写し鏡にもしたそうです。

この池は占いの池として人気があり、多くの人が訪れており、実は筆者も行って占ったことがあります。

神札授与所で占いの和紙を購入し、池の水面に硬貨を乗せて浮かべます。濡れた和紙にはメッセージが浮かび上がります。そして、早く(15分以内)に沈めば縁は早くやってきて、遅く(30分以上)沈むと縁がやってくるのは遅い、とされています。また、近くで沈めは近場でご縁があり、遠くへ流れて行って沈めば遠方でのご縁があり、沈んだ紙にイモリが触れるとものすごい良縁がやってくるということです。恋愛以外にも置き換えて占うことも可能です。

セツ(トキ)はどんな思いでこの占いをしたのでしょう。想像が膨らみますね。

八重垣神社には「夫婦杉」「夫婦椿」なと対になった樹木があったり、夫婦和合・安産・授児子宝・下半身の病に霊験あらたかな山神神社などもあり、縁結びの強力なパワーが感じられます。

是非、八重垣神社を訪れてセツ(トキ)の想いや、ハーンが愛した神の国松江に触れてみてください。

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