ばけばけ ロケ地 松江 月照寺の大亀と城山稲荷の石狐

ばけばけ

「ばけばけ」第9週では、ヘブンは月照寺や城山稲荷神社を訪れます。そこで見聞きしたものに、たいへんな興味を示し夢中になっていくのですが、史実でもラフカディオ・ハーンはこの寺や神社を愛し、度々訪れ、エッセイ「神々の国の首都」でも紹介しています。どんな場所なのでしょう。そしてハーンは何に興味をひかれたのでしょう。

月照寺

松江にある月照寺は、松江藩の藩主松平家の廟です。茶筅供養や万灯会、御霊屋開きなどの年中行事やあじさいなどが人気で多くの人が訪れています。

ヘブン(ハーン)が興味を持ったのはこの寺に伝わる大亀伝説でした。境内には大きな石亀があり、石亀の上には石柱が立てられています。松平治郷(まつだいらはるさと)(七代目藩主)が父松平宗衍(まつだいらむねのぶ)の徳を讃え長寿を祈願して建立した生前供養塔(寿蔵碑)のそばにこの大亀がいます。この大亀、実は亀ではなく龍を象徴したものだそうですが、…どう見てもお巨大な亀、です。そしてこの大亀はその昔から今も、人々は合掌して一礼し頭を撫でて長寿を祈るのです。長寿の象徴の亀が何故、怪談好きのヘブン(ハーン)の琴線に触れたのでしょう。

月照寺の大亀伝説

松平治郷によって建てられた大亀は、不思議な力を持ち、夜になると歩き出すようになりました。初めは境内の池の水を飲むくらいであったのが、次第に境内にとどまらず城下にも繰り出すようになり、なんと人を喰う化け物になってしまいました。人々はすっかり恐れおののき困り果て、住職に相談しました。住職が石亀を諭すと、石亀は涙ながらに言います。「自分でもこの奇行をどうすることもできないのです。」一度知ってしまった味は忘れられないのでしょうか、自分で自分を制することができないのでした。大亀は自分ではどうしようもないから、動けないよう律してほしいと住職に頼みます。石亀は大きな石を背負い、二度と動けないよう自らを封じたのでした。

ハーンはこの怪談を「動かぬことで人々を守る守護の象徴」と捉えました。このお話は現代まで語り継がれ松江の大切な伝承のひとつとなっています。

今ならこの大石亀を描いた御朱印が頂けるようです。枚数限定ですのでお近くに行かれたら是非足を運んでみてください

月照寺【公式】

城山稲荷神社

松江にある稲荷神社で、初代松江藩主・松平直政が「夢のお告げ」によって建立したと言われています。ここもまたハーンのお気に入りの場所であったそうで、通勤時によく立ち寄ったと言われています。大小さまざまな石狐があり、その数は1000体を超えるそうです。ハーンは隋神門前の対になった石狐がお気に入りだったそうですが、松江観光協会や、しまね観光ナビ の写真を見ると本当に大きさも形も様々だったようで、実際に見るとなにか別世界へ迷い込んだような気がするのかもしれません。また、「玉を持つ狐を見つけると願いが叶う」という言い伝えも神秘的でちょっとワクワクします。

ヘブン
ヘブン

キツネ、カキマス。オオガメ、カキマス。

ヘブンはそう言います。ハーンもこの神秘的な神の国松江の言い伝えを書くことに胸を躍らせたことでしょう。

 

ホーランエンヤ

また石狐だけでなく10年ごとに開催される日本三大船神事「ホーランエンヤ」も有名です。絢爛豪華な船行列が繰り出し「ホーランエンヤ、エンヤのサッサ」という掛け声で若宮八幡神社へ向かいます。その船上では「櫂伝馬踊り」も奉納されます。また2021年には「記録作成等の措置を講ずべき無形の民俗文化財」に選ばれています。10年に一度という貴重な祭事ですから一度は見てみたいものですね。ちなみに、次回のホーランエンヤは2029年に行われる予定です。

※日本三大船神事とは、大阪府の天神祭り、広島県の厳島神社の管弦祭、ホーランエンヤです。

 

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